剣盾S4お疲れ様でした。Ramune Hazukiと申します。今回目標としていた最終300位以内を達成できたので構築についてまとめたいと思います。
【並び】
【コンセプト】
・カビゴンで積んで暴れる / ドラパルトで上から制圧する
・対面的に殴り勝つ
【構築経緯】
使用可能なキョダイマックスの中で、性能の高いキョダイカビゴンを使いたいと思い、軸に据えて組み始めました。カビゴン軸の構築記事を探したところ、後攻の尻尾オーロンゲ+鈍いカビゴン+襷ギルガルドの並びで結果を残している記事を複数見つけたので、そちらを真似して基本選出としました。
オーロンゲ以外のカビゴンのサポート役&切り返し役として耐久振りのトリルミミッキュを採用。ここまでで全体的に素早さが遅く物理寄りのため、技範囲が広くSもある特殊珠ドラパルトを採用。最後に受け寄りの構築に対抗するため金属音ジュラルドンを採用して完成としました。
【個別紹介】
☆カビゴン@カゴの実 あついしぼう ※キョダイ個体
捨て身タックル / DDラリアット / 鈍い / 眠る
腕白:261(208)-131(4)-128(252)-×-133(20)-54(28)
H=B+D
S:同族意識(鈍いカビゴンのS調整|Ramune Hazuki|note)
・構築の軸。選出画面でまずこのポケモンを通せるかどうかを考えます。当初は3ウェポンの食いしん坊型で運用していましたが、鬼火ドラパルトや欠伸カビゴンが環境に多く、それらに対抗できるねむカゴ型に変更しました。DDラリアットはドラパルトへの打点になる他、鈍いカビゴンミラーでの積み合いでも役立ちます。
中盤から終盤にかけては上述の型変更が上手くはまっていましたが、終盤は呪いミミッキュ、ロトム・トゲキッスなどの拘りトリックといった対策により動かしづらい場面が多かったです。それでも、1匹で無双できる試合が一定数あり、8世代環境において非常にスペックの高いポケモンであると感じました。
☆オーロンゲ@後攻の尻尾 いたずらごころ
ソウルクラッシュ / 炎のパンチ / 挑発 / トリック
意地っ張り:201(244)-165(76)-100(116)-×-101(44)-84(28)
A:余り(11n)
B:187ドリュウズのアイヘを確定耐え
D:177サザンドラのDラスカノを最高乱数切り耐え
S:同族意識
・メインのサポート役。基本は初手に投げて尻尾トリック⇒カビゴンで積む起点にしていきます。技構成はトリック、追加効果が優秀なソウルクラッシュ、呼ぶ鋼への打点となる炎のパンチ、起点回避の挑発。トリックで相手の持ち物を確認することでおおよその型・配分が予想できるのもポイントです。悪タイプには補助技が効かないので注意が必要です。
☆ギルガルド@気合の襷
アイアンヘッド / 聖なる剣 / 影撃ち / 剣の舞
意地っ張り:135-112(252)-161(4)-×-160-112(252) ⇒ 135-211(252)-71(4)-×-70-112(252)
A:H4振りDMミミッキュ(H実数値262)に対してアイアンヘッドが192~228ダメ
S:準速
・対面性能が高く、カビゴンが積んで荒らした後にゲームを締める役になることが多かったです。聖なる剣が優秀で、カビゴンが勝てないナットレイやアーマーガアに対して、後出しから剣の舞を積むことで相手のBアップを無視して処理することができます。また、フェアリーに有利・格闘技を透かせるといった点もありオーロンゲカビゴンの並びに噛み合ったポケモンだと感じました。
性質上ダイマックスさせづらいポケモンであるため、相手のダイマックスに切り返されやすい試合中盤に繰り出すのは避け、極力序盤or終盤に動かすことを意識して運用していました。
☆ミミッキュ@アッキのみ
じゃれつく / 影撃ち / トリックルーム / 呪い
意地っ張り:161(244)-143(156)-111(84)-×-127(12)-118(12)
H:最大奇数
A:11n
B:177ギャラドスのD滝登り(+1)をアッキ発動時に皮ダメ込み確定耐え
D:189トゲキッスのDエアスラを皮ダメ込み確定耐え
・サポート役その2。オーロンゲが出しづらいバンギラス入りや相手のDMに対して切り返したい時に選出します。DM技に受け出す(アッキ発動)⇒耐えてトリル⇒呪いで3ターン枯らす動きが理想です。最低限の火力を出せるようにAに振りましたが、殴る機会があまり無かったのでガッツリ耐久に振ってもよかったかもしれません。
☆ドラパルト@命の珠 すりぬけ
流星群 / シャドーボール / 火炎放射 / 10万ボルト
控えめ:179(124)-×-95-167(252)-95-179(132)
H:10n-1
B:142珠ミミッキュのDじゃれつく+珠ダメ1回をDM時確定耐え
C:特化 D火炎放射⇒H振りアーマーガアを15/16(93.7%)で一発
S:最速アイアント+2(最速110族+1)
・2番目にエース運用することが多かったポケモン。カビゴンが通せない構築に対してはこちらを軸に選出を組み立てます。最初は眼鏡を持たせていましたが、打ち分け可能な点・DM技の火力を強化できる点から珠に変更しました。中盤以降に投げて抜いていくというよりは、初手に投げて荒らす運用が刺さることが多かったです。通常技を見せずに一致DM技を撃つことで物理珠ドラパルトと誤認される場面もあり、出てきた鋼タイプを炎技で処理してイージーウィンという試合もありました。
調整は火力特化でSを削り耐久に少し回しています。ミラー意識の最速も手ではありますが、耐久振りが生きた場面もあったため一長一短と言えそうです。
☆ジュラルドン@喉スプレー ライトメタル
ラスターカノン / 10万ボルト / 悪の波動 / 金属音
控えめ:175(236)-×-135-182(204)-70-114(68)
H:16n-1
C:余り 10万ボルト(C+1) ⇒ HD特化ドヒドイデ(D−2)を確定1発
S:準速バンギラス抜き(準速60族+2)
参考*1:(単体記事)のどスプレー金属音ジュラルドン - らいずのらいずあっぷ
ジュラルドン育成論 : 『HDサニーゴ確定1』金属音&のどスプレー型ジュラルドン!
・受け寄りの構築に対して投げる枠。金属音で相手のDを2段階下げ、同時に喉スプレーでCを上げることで疑似的に超火力を叩き出すことができます。有利対面を作って金属音⇒受け出し先ごと崩すのが理想です。金属音が相手の交代を誘発するため交代先を読んだ技選択が必要なことも多かったです。
鋼2枚となったことでドリュウズやホルード、カバルドンなどの地面が重くなったため、崩し枠としては別のポケモンの方が適当だったかもしれません。ただ、中盤から終盤にかけてピクシー入りと当たることが多く、選出機会はそれなりにありました。またある程度読まれづらい型のため、使っていて楽しいポケモンではありました。
【選出】
基本的には刺さっていそうなポケモンを臨機応変に選出しますが、カビゴン軸でいくかドラパ軸でいくか、といった思考をベースにすることが多いです。
・
最も多い選出で、ロンゲの尻尾トリック⇒カビゴンで積んでDM⇒襷ガルドで締めるといった勝ちパターンを意識して立ち回ります。
・@2
カビゴンが出せないドヒドイデやサニーゴといった耐久ポケモン入りに対してはドラパルトを優先して選出することになります。
【重いポケモン】
・バンギラス ロンゲのトリックが効かず、カビ・ドラパから有効打がないため処理しづらい
・呪いミミッキュ カビゴンの展開を阻害される・こちらからの処理もカビゴンに頼り気味なのでつらい
・地割れカビゴン ミラーで積みに行って被弾すると負け
・カバルドン 弱点を付けず迅速に処理する手段がないため欠伸展開を許してしまう
・トゲキッス カビゴンを出せない場合不利なポケモンが多い
苦手な相手にメジャーなポケモンが多く、特に終盤は負けるべくして負ける試合が多かったように思います。上位で勝つためにはメタに対するメタを仕込むなど、もっと工夫が必要だと感じました。
【結果】
S4最終211位 TN:ハヅキ
https://www.youtube.com/watch?v=LXCcVQb9f18
【動画】
本構築を使用した対戦動画をYouTubeに投稿しています。S4動画はパート30まで、合計100試合強を公開しています。
【おわりに】
剣盾S4にして、ようやくある程度納得できる結果を出すことができました。8世代のオンライン対戦は7世代までと異なる点が多々あり(レート表記の廃止・1シーズンの長さなど)戸惑うこともありますが、楽しんで対戦するという気持ちは変わらずに持っていたいですね。
ここまで読んで頂きありがとうございました。
連絡等はRamune Hazuki (@RamuniumZ) | Twitterまでお願いします。
【参考】
構築を組むにあたり、以下の記事*2を特に参考にさせて頂きました。
剣盾シングルS2最終133位&シングル厨4位】オーロンゲカビゴン - 化石構築発掘所
【剣盾S3使用構築】尻尾すり替え&トリル展開鈍いカビゴン【最終13位】 - 日本の伝統調味料
【剣盾S3使用PT】鼻毛真拳奥義パ改~3桁で魅せる激動の脳内革命~【最高83位最終658位】 - まもみがは最強