泡沫模様

浮かぶ気泡の世界

【仕様】へんげんじざいとテラスタル【タイプ一致補正】

はじめに

 ポケモンSVにおける特性へんげんじざい*1は、テラスタルとの関係で一部仕様(主に技のタイプ一致補正)がややこしいので、検証しつつまとめてみました。
 今作では過去世代から一部仕様が変わり、下記*2のようになっています。

変幻自在

・技を出す直前に、自分のタイプがその技のタイプに変化する。交代して手持ちに戻ると元のタイプに戻る。
・(9世代での変更点)戦闘の場に1回出るごとにつき1回のみ発動する。
テラスタルしているときは発動しない。
・へんげんじざいでタイプが変わった後にテラスタルした場合、手持ちに戻るまでは直前に持っていたタイプが元のタイプとして扱われる。再度戦闘の場に出たときはそのポケモン本来のタイプが元のタイプとして扱われる。

 仕様の説明としては上記で一応完結しているのですが、「テラスタル時のタイプ一致補正」については注意が必要なため、状況ごとに場合分けして解説します。なお便宜上、下記のマスカーニャを例*3に説明します。
マスカーニャ
テラスorフェアリー
特性:へんげんじざい
技構成トリックフラワー / はたきおとす / じゃれつく

【解説】テラスタル時のタイプ一致補正について

1.テラスタルの場合

パターン①
1ターン目:テラスタル
トリックフラワー(2倍) / はたきおとす(1.5倍) / じゃれつく(1倍)

パターン②
1ターン目:はたきおとす(⇛元タイプがに変化)
2ターン目:テラスタル
トリックフラワー(1.5倍) / はたきおとす(1.5倍) / じゃれつく(1倍)

パターン③
1ターン目:じゃれつく(⇛元タイプがフェアリーに変化)
2ターン目:テラスタル
→ トリックフラワー(1.5倍) / はたきおとす(1倍) / じゃれつく(1.5倍)

・解説
①:元タイプ:草悪のまま草テラスタルしているため、トリフラが一致テラスタルの補正2倍、はたきおとすが補正1.5倍となります。
②,③:1ターン目に元タイプが草以外に変化しているため、トリフラが不一致テラスタルで補正1.5倍となります。

【注意点】変幻自在で草以外のタイプになってからテラスタルした場合、一致テラス補正(2倍)でトリフラを撃つことはできません。

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2.フェアリーテラスタルの場合

パターン①
1ターン目:テラスタル
→トリックフラワー(1.5倍) / はたきおとす(1.5倍) / じゃれつく(1.5倍)

パターン②
1ターン目:じゃれつく(⇛元タイプがフェアリーに変化)
2ターン目:テラスタル
→ トリックフラワー(1倍) / はたきおとす(1倍) / じゃれつく(2倍)

・解説
①:元タイプ:草悪のままフェアリーテラスタルしているため、じゃれつくが不一致テラスタルで補正1.5倍となります。
②:1ターン目に元タイプがフェアリーに変化しているため、じゃれつくが一致テラスタルの補正2倍となります。

【注意点】一致テラス補正(2倍)でじゃれつくを撃ちたい場合、あらかじめテラス前に変幻自在でフェアリータイプになっておく必要があります。

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3.テラスタル後に手持ちに戻った場合

テラスタル後に一度引っ込めて再度戦闘出た場合、「そのポケモン本来のタイプが元のタイプとして扱われる」ことから、元タイプ:草悪のポケモンが任意のタイプにテラスタルしている状態となります。

例)フェアリーテラスタルしたマスカーニャが一度引っ込んで再度場に出たとき
→トリックフラワー(1.5倍) / はたきおとす(1.5倍) / じゃれつく(1.5倍)

タイプの扱いだけ見れば1ターン目にテラスタルした場合と同様です。また、特性新緑のマスカーニャがテラスタルした場合と同じと言えます。

4.まとめ

①.テラスタル時点でのタイプが元のタイプとして扱われ、タイプ一致補正の倍率に影響する
②.本来のタイプ(ここでは草悪)と異なるタイプでは、1ターン目から一致テラス補正(2倍)で技を撃つことはできない
③.テラスタル後に手持ちに戻り再度戦闘に出た場合、本来のタイプが元のタイプとして扱われる

おわりに

 "タイプが変わる特性"と"タイプが変わるシステム"が同居しているため複雑に感じますが、「テラスタル時点での元タイプが何か」を意識すればそこまで難しくないと思います。対戦中の思考に余計な時間を使わないためにも、ざっくりとでも理解はしておきたいですね。
 ここまで読んで頂きありがとうございます。何かあればツイッター(@RamuniumZ)までお願いします。

*1:同じ効果を持つリベロについても同じことが言えます

*2:へんげんじざい - ポケモンWikiより

*3:草は悪に読み替え可能、その場合トリックフラワーとはたきおとすを逆にする